読書記録 2022年4月

2022年 4月の読書記録です。

今月は慌ただしい中も、本を読むことを進めることができました。哲学、地理、SFと興味のあるところを読んでみました。どれもつながりのある本を読み進めたいですね。

4月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:942
ナイス数:86

記憶翻訳者 みなもとに還る (創元SF文庫)記憶翻訳者 みなもとに還る (創元SF文庫)感想
過剰共感能力を生かす記憶翻訳者のSFの設定は良く出来ていた。過去を遡る旅の四篇であったが、共感を越えた共感により自我を失ったとされた、過去へのアプローチは哀しいものがあった。みなもとに還ることのなかでの珊瑚は強かったし、優しかった。また別のストーリーも読んでみたい。
読了日:04月26日 著者:門田充宏


美しい3D地図でみる 東京スリバチ地形散歩 路地大冒険編 (新書y)美しい3D地図でみる 東京スリバチ地形散歩 路地大冒険編 (新書y)感想
身近になんでこんなに坂が多いのだろうと思っていたが、それらも、地球の歴史から比べたら割りと最近の近い地形変化が現れていて、散歩をするのが楽しくなりそう。地形を見ただけて、時代を遡ることが出来ることが、何かパラレルワールドを見ているようで、ここまで知ることが出来るのかと、とてもおもしろく読むことが出来た。
読了日:04月07日 著者:皆川 典久


自省録 (岩波文庫)自省録 (岩波文庫)感想
ローマ帝国が一番充実していた時期の皇帝マルクス・アウレーリウスの考えが伝わってくる。倫理が軸の思考と言われているけれども、死んでしまったら元素に帰るというような、今を生ききることの大切さを感じることが出来た。節制を持って善く生きること、邪推をしても仕方がない、などのキリスト以前のおおらかな人の生き方の示唆は、少し内容は難しかったけれども、大切な考えとして心に置いておきたいものであった。
読了日:04月07日 著者:マルクスアウレーリウス

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