読書記録 2023年7月

 なかなか本を読むタイミングが見つからなかったのですが、少し意識して本を読み始めました。分野は多岐に渡った感じになりましたが、今の興味を反映しているところと思います。読みたい本はいろいろとありますが、少しずつ読んでいきたいと思います。

7月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:2100
ナイス数:337

カラー図説 生命の大進化40億年史 古生代編 生命はいかに誕生し、多様化したのか (ブルーバックス)カラー図説 生命の大進化40億年史 古生代編 生命はいかに誕生し、多様化したのか  (ブルーバックス)
地球上の生物の進化のお話はおもしろいのですが、いつも登場生物の多様さと名前に混乱してしまい、世紀の名前もなかなか覚えられないでいましたが、今回この本では特に古生代に注目してじっくりと知ることが出来ました。特にほとんど全ての古生物の想像図のイラストだけでなく、化石標本もひとつひとつ提示していて、またまだ続くであろう古代の生物への研究と推測の楽しさを一緒に感じることが出来ました。
読了日:07月31日 著者:土屋 健


アメリカの大学生が学んでいる本物の教養 (SB新書 605)アメリカの大学生が学んでいる本物の教養  (SB新書 605)
教養の考え方が日本とアメリカでどのように違っているのか、興味を持って読んでみました。教養というと何でもかんでも知っていて、物知りというイメージはあるのですが、アメリカでの教養には目的指向性のようなものがあり、より実際的なものとしての価値観があるように感ました。知ることだけで満足していないで、より深く探究することの人間としての格好よさみたいなものが、本物にはあるように感じました。

読了日:07月29日 著者:斉藤 淳


人間失格 (角川文庫)人間失格  (角川文庫)
久しぶりに読み直してみた。冒頭の三葉の写真や三つの手記、最期の回想などの構成は、今まではあまり感じなかったが、全体のプロットが印象付けられており、映画のような映像的な迫力を新しく感じた。また基本ダメ人間ではあるものの、どこか憎めなさの存在により、誰にでもあるような世間との馴染み難さを肯定していくところもあり、この人間の反面さの本書での表現が太宰の生き方の深さを改めて感じるところだった。

読了日:07月22日 著者:太宰 治


からだを読む (ちくま新書)からだを読む  (ちくま新書)
ひとのからだ、本書では特に消化器についての丁寧なお話はおもしろい。実物をみてそのものを観察するときに、思い込みや先入観があったことを思い知り、またヒトは生物の一つにすぎないということも思い知る。そのようなフラットな見方、考え方は物事に対する大切な接し方で、養老先生の一見斜に構えているような見方も、原点を辿ると考えに確かにと思える点も多かった。消化器だけでなく、他のからだの仕組みももっと知りたいと思った。

読了日:07月19日 著者:養老 孟司


疲れすぎて眠れぬ夜のために (角川文庫)疲れすぎて眠れぬ夜のために  (角川文庫)
今の日本の中で何かをするときにはこのようにしなければいけないという縛りを感じ疲れてしまうが、本当に大切なことなのか視野を広げ、外部から届く声に静かに耳を傾ける感覚が大事と思った。自分も他人も傷つけない型というものがわかっていれば、コミュニケーションや生き方、考え方が変わって来るのかもしれなく、また読み返してみたいと思った。

読了日:07月14日 著者:内田 樹


漫画版 日本の歴史(2) 大和政権と天皇の世紀 ―古墳時代2・飛鳥時代・奈良時代― (集英社文庫)漫画版 日本の歴史(2) 大和政権と天皇の世紀  ―古墳時代2・飛鳥時代・奈良時代―  (集英社文庫)
万葉集を見てみていたら、なんだか飛鳥時代奈良時代を知りたくなり急遽読んでみた。歴史的事実の裏側にある、いろいろなゴタゴタや感情の交錯など、万葉集とリンクさせることで、当時の状況が立体的に浮かび上がって来るように感じた。ロマンを求める時代ではあり、この本のなかではマイルドには書かれているが、謀殺が横行していた権力争いのシュールな時代をよりリアルに感じてしまった。

読了日:07月09日 著者: 

万葉集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)万葉集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典  (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)
源実朝の短歌の原点が万葉集ということで、まずは解説のあるものをと思い読んでみたが、さまざまな歌からの溢れる気持ち感じることが出来た。万葉集は実直に表現されており、当時の感覚を追体験出来るようであった。飛鳥時代奈良時代の政争が多かった時代の歴史的な事実だけではない、当時の人の感覚を感じることが出来る凄さを感じた。

読了日:07月07日 著者: 

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